「シーハイル!山スキーは最高だよ〜んの巻」
プロローグ
なんのためらいも不安もなく、バカ話に花を咲かせて、
ドシャブリの雨の中を、長距離トラックを何台も
ルームミラーの果てに消し去りながら、
深夜の国道を疾走していく...
(吉田 談:ちゃちゃいれま〜す。 いつもそう川崎へいくときも夏スキーいったときも暴走justy)
11月の初旬に、スキーを積んで深夜の国道を疾走する姿は
とても奇異な光景であったかもしれません。
まして前日からのドシャブリの中ですから。
後にして思えばこの雨は恵みの雨だったようです。
なんの疑いも抱かなかったのは、
まったくの勝手な根拠があったからです。
その2年前の10月初旬、紅葉の季節に、
立山ー大日岳ー奥大日岳と縦走した時に、
思わぬドカ雪であわや遭難か?という
憂き目にあっていたからです。
(吉田 談:あたしゃ行ってませんそんなこわい山行。 私のかわりに室井氏がいきました。次回の投稿はこれやね)
10月であれだけ降るのだから、
11月の初旬で雪がなかろうハズがない!
てな勝手な思い込みで一路立山へ出発した訳です。
(吉田 談:変換の都合上バスは載せてません。いらんでしょ?)
山行記録:「11月の立山・雷鳥沢山スキー」平井信行、吉田茂幸、柴田良久
第一日目
いつものことながら深夜に鳥取を出発。
未明に立山駅駐車場着。
朝一番のケーブルが動くまでそこで仮眠。
立山駅から美女平まではケーブルで約15分。
美女平から室堂ターミナルまでは、
バスでおよそ一時間半程...でしたっけ?(忘れました。f(^_^;) )
(吉田 談:最近行った人おしえてちょ)
室堂ターミナルに着くと、標高は約2300mで、
森林限界を超えて、そこはもう立派な山岳地帯です。
ところが...ない!ないじゃ、あ〜りませんか!
予想に反して、こびり着いた程度の雪しかありませんでした。
空はどんよりとした雲に覆われ、ガスも掛って視界は不良。
ときおり白いものがチラチラと舞う中を
取りあえず雷鳥沢の麓のキャンプ地へ、トボトボと向かう。
ザックに着けたスキーが虚しい...
およそ30分程で到着...だったかな?
我々の他にやはり3人組のパーティが着ていました。
もちろんスキーなんか持っていませでした。
「徒歩で剣御前まで上って、剣岳の写真でも取って帰ってくるかぁー」
と堅く誓い合って...だったかな?...その日は早めに就寝。
第二日目
朝から雪。ひたすら雪。
「こりゃー、積もるかもしれんぞぉー!」と、
またまた勝手な期待に胸を膨らませて、本日は沈を決定。
例のパーティも沈を決定したようでした。
(吉田 談:このときの雪はすごかった なんせ1日一回しかしょんべんにいかなかったいや、 行く気がしなかった)
明日の最終日にすべてを掛けて、ひたすら眠る。
テントの外でも負けずにひたすら降り続いていました。
そう言えば、この辺一帯では、一度降り始めるとそれは半端ではない、
とどこかの山岳本に載っていたような...
(吉田 談:そうそうこのときあまりの雪の多さに夜中テントがつぶ されそうになって柴田さん平井さんは雪かきに外へ出たけどわた しゃぐっすり寝てて次の日怒られましたがな)
最終日
「日ごろのワシらの行いは、
そんなに善かったんかいなぁー?」
と首をかしげる程のド快晴!!
積雪も7〜80cmはあったでしょうか?
あるいは1m近かったかな?
朝食を手短に済ませ、はやる気持ちを押さえつつ出発の準備。
そしてテント場からシールを張ったスキーを着けて、いざ出発!!
山スキーの楽しさは勿論第一に滑る事にありますが、
雪原の上を歩くだけでも結構楽しいものです。
天候に恵まれれば、それこそ自由に!どこまでも!と
そんな気分になるなるもんです...歩き始めは...
テント場から目的地、剣御前小屋までは標高差にして約500m。 暫くは斜面の緩やかな谷沿いを直登。 次第に斜面がきつくなり、途中からキックターンをしながらの登行。 中腹より尾根に取り付き、緩やかな広い尾根を再び直登して高度を稼ぐ。 (吉田 談:横目でかんじきはいて登ってる にいちゃんをしり目にスイスイとへへへ〜ん といいながら3人は登りました) さすがに息は上がるものの、深い雪の中のラッセルを思えば快調、快調! 本当に別世界の感覚です。もうスキーなしでは雪の上を歩く気がしません。 雪の上でのこの開放感は山スキーでしか味わえません。 (吉田 談:下記、画像はちょうど大日岳が朝日に照らされて三人の影 がなが〜く延びてるとこを撮りました。白黒です。)
頂上付近になると尾根も細くなり、所々岩やハイマツが露出し、
また雪もクラストしておりました。
そこからはスキーをあきらめ、ザックに付けて、アイゼン登行になりました。
所要時間はおよそ3時間ほどだったでしょうか。
さすがに剣御前小屋へは一番乗りでした。
ここから眺める剣岳は、目前にデーンと迫り圧巻です。
まして雪の剣岳は恐ろしいまでの迫力でありました。
カメラマン吉田氏はひたすらシャッターを切っておりました。
(吉田 談:私もたくさん撮ったように記憶してますけど このときの剣御前から剣岳は白黒のカッチョイイのが ありますんで近々載せます)下記です。
雪の北アルプスの情景を充分堪能した後、
いよいよ本日のメインイベントであります。
メンバーの間に少し緊張感が流れる中、
スキーのシールを外し、滑降の準備を始めます。
いやー、だって滑り出しの直ぐの所が、エラく狭くてメチャ急なんですよぉー!
だれも口にはしませんでしたが、アタシャ、怖かった...
しかし、エイッと覚悟を決めて、さっそうと滑りだぁぁぁ...すと
危ないので、出だしは用心深く滑りました。
山スキーで大事な点は格好を気にしないことです。
ここがゲレンデスキーと大きく違う点でしょうね。
第一に安全を優先した確実な滑りをする事です。
そして自分が楽しければ、それでいいのです。
ここが山スキーの自由なところでしょう。
さて、最初のちょっとした難所を過ぎると、
すぐに視界が広がり、斜面も幾分緩やかになりました。
ここからはもう、ボーゲンさえ出来れば、
後は自由に気持ちよく、好き勝手に滑ることが出来ました。
(吉田 談:あたしゃヘタクソだったのにこのときは 1回もころばずに下まで滑ったのを覚えてますよ)
ヤッホーッ。
まさに、シーハイル!でありました。
エピローグ
滑り降りるのにいったい何分かかったのでしょうか。
それまでのアプローチを考えると、なんともバカげた行為にも見えます。
しかし、室堂ターミナルからの帰りのバスの最後部席では、
メンバー全員が間違いなく満足感に浸っていました。
そして、バスの中ほどの席に座っていた親子の会話で、
さらにそれを確認したことでしょう。
「お父さん、あの山見て、あんなとこ滑った人がいるよ。」
「どれ...ほんどだ。」
一斉にバスの後ろを振り返ると、
日の光に反射して、新雪の斜面にクッキリと、
鮮やかなシュプールが見えるではありませんか!
(吉田 談:このシュプールは次の日の新聞の写真でも くっきりと写っててさらに感動したのでした)
だれも口にはしませんでしたが、
アタシャ思わず、心の中で「それはワシらや!」と叫びました。
シーハイル!